Proteomic Sample Preparation through Extraction by Unspecific Adsorption on Silica Beads for ArgC-like Digestion
Yannik Lewin, Moritz Neupartl, Vahid Golghalyani, and Michael Karas
J. Proteome Res., 18 1289−1298 (2019)
研究論文では、非共有結合タイプの担体で構成したシリカベースの磁気ビーズを利用して細胞溶解液を処理する「a lean adsorption-based protocol(ABP)」プロトコルを使うことにより、サンプル調製時間が大幅に短縮されると同時にペプチドの同定数が向上したと報告しています。処理プロセスの時間軸とペプチド同定数の図に研究内容が凝縮されていると思いますので リンク しました
「lean」と言えばオートバイ乗りなら「リーンウィズ/リーンアウト/リーンイン」というライディングテクニックを連想しますが、ビジネスの世界ではトヨタ自動車の生産方式である ジャスト・イン・タイム に由来する「リーン生産方式」になります。徹底的に無駄を排除して生産性や生産コストを改善し、さらには製品の質などの生産出力を最大化するための思考・行動を伴う生産方式ですが、研究・開発の世界でもとても大事な考え方だと思いますので、leanの頭文字も含めて「LABP」にするとよりインパクトがあるかもしれません。
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