In-depth Analysis of C Terminome Based on LysC Digestion and Site-selective Dimethylation
Xiaoxian Du, Caiyun Fang, Lijun Yang, Huimin Bao, Lei Zhang, Guoquan Yan, and Haojie Lu
Anal. Chem., Published online April 26, 2019
タンパク質のC末端配列はタンパク質の選別、活性、複合体形成などに重要な役割を担っていることが知られています。また、タンパク質同定においては特異性が非常に高い「配列タグ(sequence tag)」として利用することができます。
研究論文では、タンパク質のN末端ペプチドや中間ペプチドを除去してC末端ペプチドだけを抽出するための簡単かつ強力な手法を新たに開発し、その性能について議論しています。
- LysCでタンパク質をリシンのC末側で切断する
- ペプチドのN末端のα-NH2をジメチル化する
- ペプチドのリシン残基が持つアミノ基を樹脂カップリングする
- 遠心分離でC末端ペプチドを分離・抽出して同定する
この手法を使って、300μgのHeLa細胞由来のタンパク質消化物から781個のタンパク質C末端ペプチドを同定し、さらにインシリコ(計算機の中)で作成したLysC消化C末端ペプチドで構成したデータベースを使うことにより、検索速度と同定精度が向上すると報告しています。
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