Stress-induced Changes in the S-palmitoylation and S-nitrosylation of Synaptic Proteins
Monika Zareba-Koziol, Anna Bartkowiak-Kaczmarek, Izabela Figiel, Adam Krzystyniak, Tomasz Wojtowicz, Monika Bijata, and Jakub Wlodarczyk
Molecular & Cellular Proteomics, 18 1916-1938 (2019)
この研究論文では、シナプスを構成するタンパク質のS-パルミトイル化とS-ニトロシル化を同時に同定するために、ビオチンスイッチ法と質量分析法を組み合わせた解析手法(PANIMoni)を新たに開発し、慢性的にストレスを受けたマウスモデルのシナプス後肥厚部タンパク質に関して、S-パルミトイル化とS-ニトロシル化の翻訳後修飾分布を解析した結果、シナプスにおける情報伝達、タンパク質の局在、シナプス可塑性の調節に関与するタンパク質のS-パルミトイル化とS-ニトロシル化の不規則なクロストークが慢性ストレス障害に関係する要因のひとつであり、シナプスネットワークの不安定化につながっている可能性があると報告しています。
右図はS-ニトロシル化修飾をビオチン化する際のブロック図です。S-パルミトイル化修飾に対してはアスコルビン酸の代わりにヒドロキシアミンを使います。
|