Mascotのバックアップとリカバリー
最近日本でも有名になってきたクラウドストレージサービス会社「Backblaze」は自社で使用しているHDD(ハードディスクドライブ)の故障台数を公開しています。先日リリースされた 2019年版 を見ると、4TBのHDDでは1.5%程度(34,908台のうち476台)、HDD全体では1.7%程度(122,507台のうち2,068台)が故障しています。弊社がMascot用に販売しているDELLワークステーションに関しては、年間数件の故障連絡があり、主にHDDコントローラボード、HDD、マザーボードを交換修理していますので、Backblaze社のHDD同様にPCも数パーセントの割合で故障するということになります。
数パーセントの割合でPCは予期せずに故障しますので、研究活動におけるデータ処理システムの重要度に応じた安全策を講じる必要がありますが、少なくとも質量データファイルやMascotの検索結果ファイルのような、作成にコストがかかっているデータファイルは常にバックアップするのがよろしいかと思います。弊社が出荷するPCは2台のHDDを搭載し、Mascot関連ファイルを毎日自動的にバックアップするように構成されていますが、さらに別のドライブにバックアップするとより安全性が高まります。
最悪の事態が発生して、Mascot Serverや関連するクライアントシステム(Mascot DaemonやMascot Distillerなど)がダウンした場合は、まずはHDDのバックのアップを作成するなどしてすべてのファイルの安全を確保し、Mascot Sever → クライアントシステムの順に復旧・復元してください。
詳しい内容を ブログ にまとめましたのでご覧ください。
なお、最近はクラウドストレージサービスに自動バックアップする機能を備えたNAS(ネットワークアタッチドストレージ)の値段も安くなってきました。既存のシステムと組み合わせて、より安くて安全で安心な「3安バックアップアップシステム」の構築を検討してみてはいががでしょうか。
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