2023年6月号

ヒューストンで開催されたASMSユーザーミーティングでは多くの皆様にお会いすることができました。お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。ユーザーミーティングに参加できなかった方はスライド(スピーカーのメモ付き)を下記よりご覧ください。

ASMSで発表されたポスターの中から、Mascotを利用されていた例を5つご紹介します。 ASMSでMascotを使った作品を発表された方で、次回のニューズレターに掲載を希望される方は、PDFまたはURLをお送りください。

今月の小技では、新しくなったトレーニングページについてご紹介しています。。

Mascotニューズレターのバックナンバーはこのページ(英語版日本語版)からご覧いただけます。ご一読の上、ご意見・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

ASMS 2023 Mascotユーザーミーティング

ユーザーミーティングでの講演のうち2つを公開しました。1つ目はシングルセルプロテオミクスにおけるMascot ServerとMascot Distillerの適切な設定についての話です。2つ目はマトリックス・サイエンスの設立から25年の歴史について、12枚のスライドに凝縮して紹介しています。

Single cell proteomics with Mascot(PDF) – Patrick Emery, Matrix Science

  • SCoPE-MS(訳者注:キャリアプロテオームなどを使った質量分析ベースのプロテオミクス)のスペクトルはバルクサンプルのスペクトルと類似しており、Mascotの標準的な設定で問題なく使用できます。
  • キャリアプロテオームなどを使用しないシングルセルのスペクトルは、バルクのスペクトルとは全く異なりS/Nが低いです。設定値にも注意が必要です。
  • 適切なピークピッキングを行う事でMascotは良い結果を得ることができます。また、Percolator機能を有効にすることをお勧めします。

25 years of Matrix Science(PDF) – Ville Koskinen, Matrix Science

  • 1998年: John Cottrell とDavid Creasyがマトリックス・サイエンス社を設立。
  • 1999年:「Mascot Server 1.0」がリリースされ、無料サービスを開始
  • 2019年:オンラインサーバーでのMascot検索数が2,500万件を突破

また当社ホームページでもその内容についてご紹介しています。

ASMS : Mascotを使った発表のポスター

ASMS 2023で発表されたポスターの中から、Mascotの有用性を紹介する5つのポスターを厳選してご紹介します。 ASMSで発表されたMascotを使った作品の中で、次回のニューズレターに掲載したいものがありましたら、PDFまたはURLをお送りください。

TP 370: The Challenge of Plant Identification in Complex Mixtures: Closely Related Families, Large Proteomes, and Unsequenced Genomes (PDF abstract)
Melinda A. McFarland1; Sara M. Handy1; Elizabeth Hunter1; Christine H. Parker1; Ann M. Knolhoff1
1FDA-CFSAN, College Park, MD

MP 009: Collagen Remains in Palaeotherium Bone from the Isle of Wight (UK) (PDF abstract)
Joseph Hubbard1; Steven Robinson2; Ardern Hulme-Beaman3; Martin Munt4; Krzysztof Pawlak2; Steve Taylor1
1Department of Electrical Engineering & Electronics, University of Liverpool; 2Materials Innovation Factory, University of Liverpool; 3University of Liverpool, Liverpool, United Kingdom; 4Dinosaur Isle Museum, Sandown, United Kingdom

MP 600: Inside into the proteome of Chelidonium majus latex (PDF abstract)
Joanna Gracz-Bernaciak1; Oliwia Mazur1; Natalia Kielich1; Michalina Krakowiak1; Sophia Bałdysz1; Martyna Węglewska1; Oskar Musidlak1; Agata Malinowska2; Robert Nawrot1
1Adam Mickiewicz University in Poznan, Faculty of Biology, Department of Molecular Virology, Poznan, Poland; 2Polish Academy of Sciences, Institute of Biochemistry and Biophysics, Mass Spectrometry Laboratory, Warsaw, Poland

MP 734: Quantitative spatial proteomics combined with lipidomic analysis of human hippocampus using laser capture microdissected cells from MALDI-imaged tissue sections (PDF abstract)
Lauren R. DeVine1; Caitlin M. Tressler1; Rahul A. Bharadwaj2; Kristine Glunde1; Daniel Weinberger2; Robert N. Cole1
1Johns Hopkins School of Medicine, Baltimore, MD; 2Lieber Institute for Brain Development, Baltimore, MD

TP 575: Automated Data Analysis Workflow Leveraging PASEF Data Accelerates Confident Detection of Low-Abundance HCPs (PDF abstract)
Amy Claydon1; Guillaume Tremintin2; Juergen Kastler3; Stuart Pengelley4; Jonathan Krieger2; Arnd Brandenburg3
1Genedata Ltd., Cambridge, United Kingdom; 2Bruker, San Jose, CA; 3Genedata AG, Basel, Switzerland; 4Bruker Daltonics, Bremen, Germany

Mascot Trainingページ

Illustration for Mascot Tip

この度、Mascotのトレーニングページを更新しました。スペクトルライブラリ検索とクロスリンクの2つのモジュールが追加され、すべてのスクリーンショット・スライドを見直しました。このコンテンツの対応バージョンはMascot Server 2.7およびDistiller 2.7です。バージョン2.8の内容への対応は近日中に行われる予定です。トレーニングコースの教材は無料で提供されており、自己学習や社内トレーニングコースの基礎として最適です。

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