6月3日、カリフォルニア州アナハイムで開催されるASMS2024のマトリックス・サイエンス・ユーザー・ミーティングが開催されます。また、ASMSでポスターや講演を発表される方でMascotを使用された方、是非ポスター番号、発表者名、アブストラクトをnewsletter@matrixscience.comまでお送りください。こちらのNewsletter で皆様にご案内いたします。
今月の論文は、植物において風がタンパク質の発現に与える影響に関する研究です。
ヨーロッパにおけるMASCOTの新しい販売代理店についてもご案内いたします。
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6月3日にカリフォルニア州アナハイムで開催されるASMSユーザーミーティングにぜひご参加ください。
参加費は無料です。朝食をご用意しております。ただし事前登録が必要となります。人数に限りがありますので、お早めにお申し込みください。
6月3日（月）午前7:00～午前8:00
Room 213A, Anaheim Convention Center, Anaheim, CA
Nan Yang, Jia Ren, Shuaijian Dai, Kai Wang, Manhin Leung, Yinglin Lu, Yuxing An, Al Burlingame, Shouling Xu, Zhiyong Wang, Weichuan Yu, and Ning Li
Mol Cell Proteomics(2024) 23 100738
風は、接触形態形成(thigmomorphogenesis)と呼ばれるプロセスを経て植物に様々な反応を起こさせる一般的な環境要因です。本研究では、植物が風力シグナルをどのように情報伝達の下流へ伝えるかについて調べています。
シロイヌナズナに4m/sの持続的な風を与えた後、2種類の既知のメカニカルシグナル関連リン酸化タンパク質、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ1（MKK1）と2（MKK2）を近接標識の「餌」として用いました。そしてMKK1とMKK2のタンパク質間相互作用因子を同定するため、10～20nmの距離にある隣接タンパク質にタグを付けるin vivo近接標識を行いました。
結果の偽陽性の可能性を減らすため、ビオチニルタンパク質とビオチニルペプチドの単離ステップの両方を用いたタンデム濃縮プロトコルを用いています。 消化物のLC-MS/MS後、サンプルであるシロイヌナズナについて安定同位体標識と強度ベースの絶対定量を用いて定量解析を行いました。
MKK1アームでは、178個のビオチニルタンパク質が定量され、そのうち12個がMKK1関連タンパク質であることがわかりました。MKK2アームでは、333個のビオチニルタンパク質が定量され、そのうち72がMKK2関連タンパク質であることがわかりました。それらのタンパク質の中で、タンパク質WIRK1が、MKK1とMKK2の共通の相互作用因子であり、風によるトリガー応答に関与していることがわかりました。
Mascotニューズレターで取り上げてほしい話題や研究論文がありましたらぜひご紹介ください。また、Mascotニューズレターの内容に関してお気づきの点やご質問などありましたらご連絡ください。
ヨーロッパにおけるマトリックスサイエンス社製品の新しい販売代理店をお知らせいたします。
[訳者注: こちらの記事は日本のお客様には当てはまらない内容となります。悪しからずご了承ください]
ヨーロッパのお客様は、MS Wil B.V.を通じてMascotを購入することができます。MS WilではMascot ServerとMascot Distillerの新規ライセンス、および既存ライセンスのアップデートを販売しています。
新たに、MS Wilからラボの消耗品として弊社ソフトウェアをご購入頂く事ができます。勿論、これまでのように弊社からご購入頂く事も、Bruker, Shimadzu, Thermo ,Watersなどの装置と一緒に弊社ソフトウェアをご購入頂く事も可能です。
既存のサポート契約をお持ちの場合、サポート状況に変更はありません。ヨーロッパの販売代理店やマーケティングパートナーを通じてご購入いただいたライセンスは、引き続き英国に拠点を置くMascot開発者が各種法人を通じてサポートいたします。
マトリックスサイエンス株式会社
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